回避を克服する〈イメージエクスポージャー〉
このように安全基地を持たず、自分の可能性を広げていく行動を取りづらい回避型の人はどんどんリスクを避け、失敗に対する過剰な恐れを持つようになります。
その結果、現実の問題から目を背け、逃げる(回避)ようになります。
私もまさに、高校生活から逃げ出す、仕事から逃げ出す(正式な退職ですが、気持ち的に「逃げ」を感じる)など、嫌なことからはスーッと身を引くことがクセになっていました。
ですがこの本が、それに対する具体的な対処法を教えてくれました。
それこそが、以前漫画で描いたこともあるイメージエクスポージャーです!
(本の中では「エクスポージャー」とだけ書かれています。わかりやすいかと思って「イメージ」をつけました)
想像の中で、自分が「こうなったら嫌だ」「こうなったら生きていけない」と思うような場面をあえてじっくり考えてみます。
イメージの中では、回避行動を取らないで頑張ってみるってことですね。
そうすると、「あれ、意外と何てことないかも…」と思えたり、「頑張ればできる」と奮起できたりすることが多いです。

予期不安の強い私には、このテクニックには本当に何度も助けられています。
これを知らなかったら、同じような場面で回避を選び続けていたかもしれません…
愛着スタイルは安定型に変えられるのか
結論としては、「変えられる」そうです!(よかった…!)
具体的な方策も様々書かれているのですが、一言でまとめると、
ありのままの自分を受け入れる・受け入れられる体験をする
ことが重要なようです。
本の中では、マインドフルネスを取り入れたカウンセリングを勧められていました。
マインドフルネスとは、瞑想を通じて「今、ここ」に意識を集中することです。
Googleが社員研修に取り入れたことでも話題になりました。
マインドフルネスでは、生きるということの原点とも言える呼吸や体の感覚に注意を向け、それをありのままに味わうことから始める。それを基本にしながら、つらい体験や苦しい感覚も、ありのままに受け止め、味わうことで、そこから、乱されない心と豊かな気づきを手に入れていく。
p264
この感覚も、イメージエクスポージャーと同じく「逃げずに向き合う」姿勢ですね。
マインドフルネスならたくさん本も出てますし、一人からでも始められるかもしれません!
他にも、具体的方法と、それにまつわる説明がわかりやすく書かれています。
著者の先生の優しさが込められているようで、文章を読んでいるだけでも、じんわりと心がほぐれていくのを感じられる一冊です。
最後に
以上、2記事にわたりお読みいただき、ありがとうございました^^
この本を早くご紹介したかったので、ようやくブログに書くことが出来て嬉しいです。
この本を読んで、自分のことをわかってもらえた気がしただけではなく(もちろんそれもとても嬉しいのですが)、
今日から使える具体的な改善策を示してもらえた点が、本当にありがたかったです。
イメージエクスポージャーを教えてもらえたことも、私にとってかなり大きく、大切な一冊となりました。
この記事で回避性愛着障害やこの本が気になった方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

↓愛着スタイルを毒親問題と絡めて説明している、こちらの本もおすすめです。↓

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