お読みいただきありがとうございました。
母のものがたりを描いてみて、母の家族の輪に入り切れていない疎外感や寂しさ、自分なんていらないんじゃないかという自尊感情の不安定さが、改めてわかったような気がします。
そしてそれらをすべて「子どもっぽい=ダメ」とジャッジして(祖母や姉の自分に対する関わりをそのまま真似して)、自分の中でないものとして見ないようにしていました。
でも、母の中のインナーチャイルドは一日でも早く母に見つめてもらいたがっているように思えたので、私の願いも込めてこういうラストにしました。
また、改めて漫画にすることで祖母の大変さも感じることができた気がします。
戦後すぐに二人の子どもを女手一つで育て上げる…というのは、並大抵の根性じゃできないことだと思います。
バリバリの保険レディだったらしいのですが、当時は生命保険を売るのは「縁起が悪い」と忌み嫌われることも多かったらしく、外で嫌な思いも相当していたのではないかと思います。
外で働いて稼いでなおかつ、家で子どもに優しく関わる、、、というのは、できる日もあればできない日もある、というのは人間ならば仕方ないことではないかと思います。(押し入れの件は、さすがに言われたら傷つきますが…)
ただ、漫画では表現が難しかったのですが、祖母の不機嫌さは孫の私でもかなり強烈なエネルギーがあって、周りの人間をとても不安で落ち着かない気持ちにさせるところがあるのです^^;
そのため今でも母は、祖母の機嫌を伺い、頻繁に連絡しています。
私から見ると、母と伯母はまるでよく訓練された軍隊に入ってるかのようです。
祖母がため息を一つついたら、ピッと反応して、「何か母のためにしなきゃ!!」と条件反射で体が動きだす、というような。。。
こんな状態では心も休まらないですし、自尊感情をのびのびと育むような環境ではなかったのは疑いないんじゃないかと思います。
そしてそれよりもさらに問題なのは、その状況が結婚して家を出た後も続いているということ…。
いつかどこかで、母に祖母と心理的な別れをしてほしいなと、子どもの立場としては思います。
祖母への感謝と、心理的に別れることは、決して両立できないことではないと思うのです。
さて、長々と書いてしまいましたが最後に一つ大事なことを。
毒親に悩まれている方も、こちらのブログを見てくださっていると思います。
今回の話を見て、もし
「自分の親の過去のことまで考えないといけないのだろうか」
「親にも可哀相な過去があったら、親が自分にしてきたことを許さないといけないのだろうか」
と少しでも思われたとしたら、
今回の話にそういうメッセージ性は一切ないということを断言します!
毒親問題は、親のタイプ、子どものタイプ、親にされてきたことの内容など、多くの要因によってそれぞれ全く違いますので、
どう対応していくのかは色んな情報を参考にしつつも、最後には自分の気持ち「だけ」を大切にして決めてもらった方が良いと思います!
ということで、念のための注意書きでした。
文章の方も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
エッセイを描き始めて3年弱くらいですが、当初自分が描きたいと思っていた内容をそろそろ描き終えつつあります。
たくさんの方に読んでもらえて、Pixivも含めコメント等の反応もたくさんいただけてとても嬉しいです。いつもありがとうございます^^
コメント
コメント失礼します。
いこぴさんのお母様は母子家庭だったのですね。それも戦後で…。おばあ様はとても大変だったと思いますし、大人同士の会話ができない小さい子にいつも優しくする余裕はないのかもしれないと想像しやすかったです。だからといって雑に扱っていい訳ではありませんが。
私は父が嫌いなのですが、父が育ってきた厳しめの家庭を想像すると、まあこうなるのにも一理あるのかなと最近は思います。父の態度を私が我慢する必要は全くないけど、家庭環境が与える影響は個人差もあると思いますが大きいなと感じます。
いこぴさん、3年弱もエッセイを書いていただきありがとうございます。お疲れ様です。いつも参考にしております。
コメントありがとうございます!
祖母は本当に大変だったと思います。私がもし当時の祖母と同じ状況だったら、きっと毎日働くだけでヘトヘトになってしまうと思います…
一方で母にとっては、心が満たされるような瞬間が足りなかったのかもしれない、と思います。
改めて親の家庭環境を考えてみると、「だからこうなのか」と思えるところが結構ありますよね。
その情報もまた、自分のために使っていければいいのかな…と思ってます。
こんにちは、全編拝読いたしました。
自分と重なることがたくさんあり、励まされています。漫画をかいてくださりありがとうございます。
コメントありがとうございます。そう言っていただけると、描いたかいがあります!
私の心の穴について日々内省していたところ、こちらに辿り着きました。
娘と私、共にカウンセリングを受けながら共依存脱出最中です。
私の穴は、まさにコレでした。腑に落ちました!私の穴に、傷ついた私自身を受け入れてあげようと思います。
ありがとうございます。
この漫画にコメントくださりありがとうございます。
しかも娘さんがいらっしゃる方にそう言っていただけて、勝手に私の願いが母に伝わったような気持ちになり嬉しかったです☺️
こちらこそありがとうございます。