「投影」も「転移」も精神分析の考え方です。
投影は、「防衛機制」という、人が自分の心を守るために無意識に取る手段のうちの一つです。
防衛機制は、投影以外にもいっぱいあります。
例えば有名なものだとイソップ物語のキツネの話…キツネは木になっているブドウを取ろうとしましたが、どうしても手が届かない…そのとき
「あのブドウはすっぱいや!」
と言い放ちます。
本当はブドウが食べたいのですが、「取れない」と思うと悔しいので「あれはすっぱいから取らないんだ」ということにして、無意識に心のストレスを回避したのです。
これも、「合理化」という防衛機制の一つです。
私たちは誰もがこの防衛機制を働かせながら生きていますが、それが行き過ぎてしまうとあまり健康的ではなくなるので注意が必要です…
一方「転移」は防衛機制ではなく、主にカウンセリング場面での治療者ー患者間で引き起こされる現象のことです。
患者は治療者に対し過去の重要な人間関係を重ね、尊敬・信頼の念を治療者に抱いたり、逆に嫌悪・疑いの念を抱いたりします。
(個人的な感覚で言えば、転移はカウンセリング場面だけじゃなく、日常生活の中でもたくさん起きていると感じます…)
投影と転移はどちらも「自分の内面が外の世界に現れている」という点で同じだと思ったので、今回ご紹介してみました^^
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