頭の中の否定的な声…もう止めたい!
何かとうるさい頭の中のおしゃべり。
「今日これしなきゃ」
「あれ買って帰らなきゃ」
それだけでなく、
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
「あの人に嫌われたかな…」
「私ってどうしてこうダメな人間なんだ」
そんな自分を否定してしまう声も、グルグルと頭の中をループしてなかなか消えないことがあります。
特に人と別れたあとに「一人反省会」をしてしまうともう大変。
家に帰って、お風呂に入っても布団に入っても、同じことをグルグルと考えてしまします。
私自身考えすぎるくらい考えないと気が済まない性格です。
(漫画やブログを見て下さってる方はお分かりかと思いますが^^;)
過去のこと(特に子供の頃傷ついたこと)を振り返ることは私にとって必要でしたが、
いかんせん、日常的に起きる人間関係でのちょっともやっとしたことなどにも、
いちいち気を取られてしまうのが悪い癖になっていました。
そして家に帰っても、ずっとそのモヤっとした場面を繰り返して思い出してしまう。
「もっとこう言えばよかった」
「きっとあの人は私のことを悪く思ってるんじゃないか」
と考えては「あ〜〜〜〜!!」となるww
もうこの癖、疲れるからやめたい。。。
そんな時、「頭の中のおしゃべりがある日突然ゼロになった」という
ネドじゅんさんの話を耳にしたので、こちらの本を読んでみました。
なぜ思考がループしてしまうのか
そもそもこの脳内の堂々巡りなおしゃべりは、どうして起きるのか。
脳には、ご存知のとおり、脳神経細胞たちがつなぎあう回路があります。
その複雑な回路に刺激が流れるたび、実は同時に回路の栄養が与えられるのです。
かんたんに言いますと、使われると栄養が与えられる。そして強化される。
使わない回路は栄養がもらえないので、ときには分解されてしまいます。
つまりその人に必要な回路ほど残り、成長するのです。うまくできています。思考も、脳においてはもちろん同じです。わたしたちが何かを考えれば考えるほど、その思考の回路は栄養をもらうことになり、より強い回路になります。
ネドじゅん. 左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ (p.45). オフィスネド. Kindle 版.
ですから、わたしたちが自分についてグルグルと考え続ける、例のひとりごとも同じことになります。
これもやはり、脳にその回路があるわけです。くり返し考え続けてきたので、かなり強化された回路になっています。
考え方の癖、というのは脳内で同じ回路を何回も通るところから来ているんですね。。
そんな思考を司っているのは左脳。
左脳は自分の方に栄養が欲しいので、何度も同じ思考パターンを繰り返すことを好むそうです。
私、まんまと左脳の術中にはまっていました…!
他にも、左脳は過去や未来のことを考える特性のため、
「あの時嫌だったな」とか、「明日不安だなあ」など
現在以外のことについて考えがちなようです。
もちろん危機管理という意味では左脳も大事な役割なのでしょうけど、
現代は情報も多すぎて、常に思考が働いていては疲れてしまいます。
少しでも思考を抑えてコントロールできたら、、と思うところですが、
この本の著者は思考を抑えるどころか、ある日から突然脳内のおしゃべりがゼロになったそうで…。
それは一体どんな状態なのでしょうか。
左脳→右脳優位になると、どう変わる?
それが起こったのは、ある日のお昼前でした。なんの予兆もなく突然でした。
ネドじゅん. 左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ (p.42). オフィスネド. Kindle 版.
自宅の自室でパソコンに向かっていたときのことです。パチンとスイッチを切ったように、あたまのなかから思考が消えたんです。
いえ、思考が消えたとわかるのは、もう少しあとのこと。
そのとき感じたのは、ただ世界がシーンと静まったことでした。ワイワイとにぎやかなテレビのスイッチを消したあとの部屋のようでした。
ある時突然、頭の中の声が消えるだなんて不思議な体験です!
やがて、遅れて感動が身体を突き抜けていきました。
ネドじゅん. 左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ (p.44). オフィスネド. Kindle 版.
帰ってきた、というのが第一印象でした。わたしが、世界に、帰ってきた。
いままで、いるようでいなかったんだ。帰ってきた、ここに、身体のなかに。
これはふるえるほどの強い感動がありました。
左脳優位から右脳優位に意識が切り替わると、とても幸せな気持ちになるようです。
これは脳卒中で左脳の機能が遮断した、
脳科学者のジル・ボルト・テイラーも全く同じことを話しています。
彼女も右脳優位になったことで、強烈な多幸感を感じたそうです。
ちなみに思考が消えたとはいえ、日常生活を送る上で必要な思考能力は持ったままのようです。
狂ったような、おかしな状態になったわけではありません。
あくまでメインに働くOSが、左脳から右脳になった、といった感じなのでしょうか。
ネドじゅんさんは病気や発作などではなく、
突然その感覚の切り替えができるようになったと言うのですが、それにもやはりきっかけがあったようです。
その瞬間まで、思考を選ばず直観を選ぶ、という特別な呼吸を続けていました。
ネドじゅん. 左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ (pp.44-45). オフィスネド. Kindle 版.
これは実践編の最初にご紹介する呼吸です。
(正直、そこまでの変化が起きるとは思っていなかったのですが)
右脳優位になるためのワーク:エレベーター呼吸法
思考が消えたきっかけとなったという、エレベーター呼吸法。
簡単に言うと、体の中に丸いエレベーターの床があることをイメージして、
①息を吸う時に、首→下腹まで下げる
②息を吐く時に、下腹→首まで上げる
と呼吸に合わせて床を上下させる、というものです。
これは意識の焦点をおなかに下ろす呼吸です。(中略)
ネドじゅん. 左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ (pp.65-66). オフィスネド. Kindle 版.
あなたがおなかのなかを強く意識しているとき、左脳さんはあなたを捕まえていられません。感情的な思考がグルグルして止められないときも、ぜひこの呼吸で断ち切ってください。
思考ばかりで頭でっかちになっている現代人。
でも「肚に落ちた」「肚が座る」といった言葉があるように、
私たちは元々はお腹で何かを感じたり、決断することをしてきたのかもしれません。
そして、そちらの方が深い幸せに結びついていたというのなら、
私ももう一度その感覚を取り戻したい!と強く思います。
試す価値は…大アリ!
数日、この呼吸法を実践してお腹を意識するようにしているのですが、
それだけで既に不安が減った感じがします。
今までフラフラ風に吹かれて根なし草みたいだったのが、
しっかり大地に根付いて安心できる…みたいな。
さすがに思考がゼロまでには至っていませんが(いつかなったら嬉しい)、
メンタルケアとしては簡単でかなり効果があると思います!
他にもいくつかワークが紹介されていますので、
興味のある方はぜひ直接読んでみることをおすすめします!
イラストも多く、数時間で簡単に読むことができます。
脳科学者ジル・ボルト・テイラーの話も、共通点が多く面白いです!
現代は、
何が正解なのか、
この先世界はどうなるのか、
本当にわからない時代になってきたと思います。
そんな時代だからこそ、
これから私たちは右脳で生きていくこと、
肚で生きていくことを重視した方がいいのではないか…
とそんなことまで割と本気で思っています。
これが新しい生き方なんじゃないかな、と。(むしろ古い生き方なのかもですが)
「思考で判断せず、自分の好き・やりたいで決める」という、
自分探しでやってきたことの最終ゴールが、
この右脳優位な状態ではないかとも思います。
ネドじゅんさんによると右脳は子どもみたいなキャラらしいので、
インナーチャイルドに近い存在なのかも…!
などと、色々イメージは膨らみます。
まぁ今はとりあえず、お腹を意識することを習慣化してみて、
何かまた変化があればご報告できたらと思います^^
ではでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!!
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